
2025.02.01
親子で楽しむ親子映画会や自主上映の始め方|著作権も安心の完全ガイド
開催マニュアル
目次
映画上映会とは何でしょう?
親子映画会や自主上映に興味があるけれど、何から始めればいいのか分からない――そんな方のために、今回は映画上映会の基本となるマニュアルをご紹介します。このガイドが、皆さまの映画上映会の成功に少しでも役立てば幸いです。
映画上映会とは?

「映画上映会」とは、多くの人々が集まり、一緒に映画を鑑賞するイベントのことです。これは、一時的に映画館のような空間を作り出し、映画祭や公民館、文化ホールでの定期的な上映会、学校の卒業式、ドライブインシアターなど、さまざまな形式で開催されます。近年では、家族で楽しめる「親子映画会」や、地元クリエイターによる自主制作映画の上映会も人気を集めています。
映画をみんなで楽しむためには、必ず著作権に基づいた権利処理が必要です。上映する作品には「上映権利」が設定されており、この権利を正しく取得することが重要です。
上映会開催のポイント

一般的に市販されているDVDやBlu-ray、レンタル店で借りられるものは、個人使用のみが許可された商品です。そのため、これらを無許可で上映会に使用することは法律違反となります。私たちは、権利元から正規の上映権利を取得し、安全に映画上映会を実施できるようサポートしています。
【STEP 1】上映会の基本計画を立てる
上映会を企画する際には、以下のポイントを整理しましょう:
- 上映したい映画のジャンルや作品名、内容
- 観客層に合った作品を選び、映画上映会のテーマにふさわしいものを決定します。
- 会場の規模や設備
- 公民館やホール、屋外スペースなど、上映会の形式に合った会場を選びます。
- 対象となる観客の年齢層や人数
- 「親子映画会」の場合、子ども連れの家族を想定し、広いスペースや子どもが楽しめる環境を用意しましょう。
- 予算の見積もり
- 必要な機材費や宣伝費、上映権料などを考慮し、現実的な予算を立てます。
- 上映会の性質
- 単独イベントなのか、講演会や地域活動と組み合わせた形で実施するのかを決定します。
【STEP 2】詳細な準備計画
上映会を成功させるためには、以下の具体的な項目を確実に準備しましょう:

- 上映予定日を決める
- 上映したい映画の権利が確保できる日程を考慮し、観客にとって参加しやすい日を選びます。たとえば、「親子映画会」では土日や祝日が好まれる傾向にあります。
- 会場の選定
- 屋内施設の場合はプロジェクターや音響設備、空調の有無を確認し、屋外の場合は天候対策も重要です。イベント規模やコンセプトに応じた場所を選びましょう。
- 機材の準備
- プロジェクターやスクリーン、音響機器など、上映に必要な全ての機器をリストアップし、確実に手配します。
- 地域や行政の協力を得る
- 特に自主映画を含む場合、地域との連携が成功のカギとなります。告知や参加協力を依頼しましょう。
- 予算の見積もり
- チケット代、助成金、寄付などを考慮し、収支バランスを取ります。
- 広報活動
- チラシ、ポスター、SNSを活用し、幅広い層にリーチできるよう工夫します。親子向けイベントの場合、地域の学校や子ども支援団体との連携も効果的です。
【STEP 3】上映作品の選定
上映会のテーマや観客層に合った映画を選びます。例えば:
- 子どもたちが楽しめるアニメや冒険映画
- 家族で心温まる時間を共有できるドラマ
- 地元クリエイターが手掛けた自主映画
日本国内での上映には、各権利元の許可が必要です。すべての作品が上映可能なわけではなく、権利元に確認することが不可欠です。弊社では、上映可能な映画リストをご提供しており、皆さまの企画に合った作品選びをお手伝いします。
【STEP 4】告知と準備
上映会の成功には、事前の告知が重要です。観客に確実に情報を届けるため、以下の準備を進めましょう:
- 映画素材(DVD/BD)の発注
- 上映予定の作品が権利元から提供されるまでには時間がかかる場合があります。1週間から3週間程度の余裕を持って手配してください。
- チラシやポスターの制作
- 広告用の画像素材は、権利元から許可を得たものだけを使用できます。また、コピーライトの記載や画像の加工に関するルールを厳守してください。
- SNSやウェブサイトでの宣伝
- 特に親子向けや地域密着型の上映会では、ターゲット層に届くよう工夫した文言で投稿を行いましょう。視覚的に魅力的なデザインも効果的です。
- 地域での広報活動
- 地域新聞や学校の配布物、掲示板などを活用し、幅広く告知します。子ども連れの家族にアピールする場合、親しみやすい言葉で紹介するのがポイントです。
【STEP 5】上映会当日の運営
上映会当日はスムーズな運営を心がけましょう。以下の準備が必要です:
- 役割分担の確認
- 受付スタッフ、場内整理、場外誘導、当日券対応、販売物の担当など、スタッフ間で役割を明確にします。
- 上映素材と機材の最終確認
- DVDやBDが正常に再生できることを、事前に機材と互換性を確認しておきます。不具合が起きた場合に備えて、予備機材を用意しておくと安心です。
- 観客対応の準備
- 来場者が快適に過ごせるよう、会場の環境を整えます。例えば、親子映画会ではキッズスペースの設置や、授乳室などの案内が喜ばれます。
【STEP 6】上映終了後の手続き
上映会が無事終了した後も、忘れずに以下の作業を行いましょう:
- 上映素材の返却
- 指定された送付先へ速やかに返送してください。返却費用は原則、主催者側の負担となります。
- 観客数や収益の確認
- 参加人数やチケット収入を集計し、必要に応じて権利元に報告します。一部の作品では、上映人数の報告が義務付けられている場合があります。
- 経費の精算
- 上映料、宣伝費、会場費など、すべての経費を確認し、支払い手続きを進めます。
【まとめ】
映画上映会は、多くの人々が映画を通じて感動を共有できる素晴らしいイベントです。「親子映画会」や自主制作映画の上映会といったテーマを取り入れることで、より多くの観客に楽しんでもらえる機会を作ることができます。
準備には多くの手間がかかりますが、正しい手続きを踏むことで、安心してイベントを進められます。上映会の企画に関するご相談や、権利取得のサポートについては、ぜひお気軽にお問い合わせください。皆さまのイベントが成功するよう、全力でお手伝いさせていただきます!