自治体の映画上映会完全ガイド:担当者必読10の質問
2026.08.15 上映会著作権 / 上映用DVD / 公民館上映会 / 映画上映会 / 自治体上映会
自治体の映画上映会完全ガイド:担当者必読10の質問
開催マニュアル
映画上映会をやりませんか? みなさん、こんにちは。
自治体や公民館、文化ホール、生涯学習センターなどで、地域住民向けの映画上映会を企画したいものの、「手持ちのDVDを使ってもよいの?」「上映料金はいくら?」「何から始めればよい?」と悩む担当者は少なくありません。
今回は、自治体で映画上映会を開催するときによくある10の質問を、わかりやすく解説します。

目次
この記事の要点
自治体や公民館の映画上映会では、市販DVDやレンタルDVDをそのまま使えず、権利元の許諾を受けた上映会用DVD/Blu-rayが必要です。申し込みは上映希望日の2か月前までが安心です。
この記事でわかること
- 市販DVD・レンタルDVD・動画配信サービスを上映会に使えない理由
- 上映料金の決まり方と申し込みの目安時期
- 必要な機材と野外上映会の注意点
- 最初に整理する項目と相談の流れ
この記事が役立つ人
- 自治体・公民館・文化ホール・生涯学習センターの上映会担当者
- 人権学習・子ども向けイベント・シニア向け企画で映画上映を検討している人
- 初めて自主上映会を担当する人
1.非営利なら、持っているDVDで上映できますか?
原則として、市販DVDやレンタルDVDをそのまま上映会に使うことはできません。
一般に販売されているDVDは、家庭内での個人視聴を目的としています。自治体や公民館などで参加者を集めて上映する場合は、作品を管理する権利元への確認と、開催条件に応じた上映許諾が必要です。
上映会では、正式な許諾を受けたうえで、上映会用のDVDやBlu-rayを手配します。詳しくは市販DVDが上映できない理由の解説記事もご覧ください。

| 上映素材 | 上映会での利用 | 理由・備考 |
|---|---|---|
| 市販DVD | 不可(原則) | 家庭内での個人視聴が目的 |
| レンタルDVD | 不可(原則) | 家庭内での個人視聴が目的 |
| 個人向け動画配信サービス | 原則不可 | 本人や家庭内での視聴が前提 |
| 上映会用DVD/Blu-ray | 可 | 正式な上映許諾を受けて手配 |
2.非営利・入場無料なら、許可は不要ですか?
「利益を出さない」「入場料を取らない」という理由だけで、すべての映画を自由に上映できるわけではありません。
著作権法上の例外に該当する可能性はありますが、開催目的や参加対象、運営方法などによって判断が変わります。自治体事業として実施する場合は、権利元や上映会取扱会社へ事前に確認することが大切です。
学校の授業内での利用と、体育館や文化ホールで大人数を集める上映会では、取り扱いが異なる場合があります。著作権の考え方は映画上映会の著作権完全ガイドで詳しく解説しています。
3.希望する映画なら、どんな作品でも上映できますか?
すべての作品を上映できるわけではありません。
上映会での利用を認めるかどうかは、権利元や映画会社によって異なります。映画館では上映できても、自治体や公民館での上映会には提供されていない作品もあります。
特に海外作品は、日本国内での上映許諾期間が終了することもあるため、その都度確認が必要です。
4.上映料金はどのように決まりますか?
上映料金の考え方は、作品や権利元によって異なります。主に次の2種類があります。
| 料金タイプ | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 人数に応じて変動 | 参加人数に応じて料金が変わる | 「1日1回・50名以下」「1日1回・100名以下」など |
| 一定料金 | 参加人数にかかわらず一定料金 | 「1日1回・人数制限なし」など |
このほか、無料・有料の区分や上映回数、屋内・屋外などの条件によっても料金が変わります。費用の目安はDVD上映会の費用相場ガイドで確認できます。

5.いつまでに申し込めばよいですか?
上映希望日の2か月前までに、作品選びと申し込みを進めると安心です。
開催には、作品の上映可否確認、見積書の作成、権利元への申請、上映素材の手配などが必要です。開催まで1か月を切ると、申請を受け付けてもらえない場合もあります。予算決裁や稟議が必要な自治体では、2~3か月前から相談しましょう。
| 時期の目安 | やること |
|---|---|
| 2~3か月前 | 予算決裁や稟議が必要な自治体は相談を開始 |
| 2か月前まで | 作品選びと申し込み |
| 申し込み後 | 上映可否確認・見積書・権利元への申請・上映素材の手配 |
| 許諾確認後 | チラシ制作・広報・参加募集 |
準備全体の流れは自主上映会の流れ完全ガイドにまとめています。
6.動画配信サービスを使って上映できますか?
NetflixやAmazon Prime Videoなど、個人向け動画配信サービスの契約を上映会で使用することは、原則としてできません。
個人向けサービスは、本人や家庭内での視聴を前提としています。上映会では、正式な許諾を受けた上映素材を使用してください。
7.どのような機材が必要ですか?
基本的には、次の機材が必要です。明るい会場では、暗幕などの遮光設備も確認しましょう。
- DVD・Blu-rayプレーヤー
- プロジェクター
- スクリーン
- スピーカー
- 接続ケーブル
開催前には、本番と同じ上映素材と機材を使い、映像・音声・字幕・画面比率のテストを行います。

8.参加費を取ると有料上映会になりますか?
映画を見るために料金を徴収する場合は、基本的に有料上映会として申請します。
ただし、「映画の入場料は無料だがイベント全体は有料」「有料会員だけが参加できる」といったケースは、権利元によって判断が異なります。参加費や会費を徴収する場合は、申し込み前に詳しい開催内容を伝えましょう。
9.公園などで野外上映会はできますか?
開催できる作品もありますが、屋内上映より細かな条件が設けられる傾向があります。
野外では、不特定多数の人が見られることや、申請人数を超える可能性があるためです。次のような対策を求められる場合があります。
- 会場を囲う
- 入口で人数を数える
- 申請人数分だけ座席を用意する
- 会場外から見えにくい位置にスクリーンを設置する

10.まず何を決めればよいですか?
最初に、次の項目を整理します。
- 開催日・会場・予定人数
- 上映回数・無料か有料かの区分・屋内か屋外か
- 希望作品・予算・使用できる機材
その後、上映会取扱会社へ相談し、上映可能な作品と料金を確認しましょう。正式な許諾を確認する前にチラシを制作すると、後から上映できないと判明する可能性があります。広報や参加募集は、作品の許諾後に始めると安心です。
初めての方は映画上映会の始め方ガイドと公民館上映の集客のコツも参考にしてください。
よくある質問
Q:非営利・入場無料なら、映画を自由に上映できますか?
A:無料でも許可が不要とは限りません。著作権法上の例外に該当する可能性はありますが、開催目的や参加対象、運営方法で判断が変わるため、自治体事業では権利元や上映会取扱会社へ事前に確認するのが安全です。
Q:NetflixやAmazon Prime Videoで上映会を開けますか?
A:原則できません。個人向け動画配信サービスは本人や家庭内での視聴を前提としているためです。上映会では、権利元から正式な許諾を受けた上映会用DVD/Blu-rayなどの上映素材を使用してください。
Q:上映会の申し込みはいつまでに必要ですか?
A:上映希望日の2か月前までに作品選びと申し込みを進めると安心です。開催まで1か月を切ると申請を受け付けてもらえない場合があり、予算決裁や稟議が必要な自治体では2~3か月前からの相談がおすすめです。
Q:参加費を取ると有料上映会になりますか?
A:映画を見るために料金を徴収する場合は、基本的に有料上映会として申請します。イベント全体のみ有料の場合や有料会員限定の場合は権利元によって判断が異なるため、申し込み前に詳しい開催内容を伝えましょう。
Q:公園などでの野外上映会はできますか?
A:開催できる作品もありますが、不特定多数が視聴できるため屋内より条件が細かい傾向があります。会場を囲う、入口で人数を数える、申請人数分の座席を用意するなどの対策を求められる場合があります。
まとめ:正しい手順で、地域に合った上映会を

映画上映会は、作品を選んでDVDを再生するだけではありません。正しい手順で準備すれば、自治体の文化事業、人権学習、子ども向けイベント、シニア向け企画など、地域の目的に合った上映会を開催できます。
アニメ上映会では、作品選びや上映時間の相談から、上映会 著作権の確認、上映用DVD/Blu-ray手配までまとめて対応します。まずは開催日・会場・予定人数を整理して、お気軽にご相談ください。
