
2025.09.05
PTA・こども会のための親子映画会上映マニュアル|映画レンタルと著作権の基本
開催マニュアル
目次
PTA・こども会のための親子映画会上映マニュアル|映画レンタルと著作権の基本
はじめに
教育委員会・PTA・学校・地域イベントで「映画鑑賞会」「アニメ上映会」を開催する機会が増えています。一方で「上映用DVDの借り方」「著作権への対応」が最大の疑問として寄せられます。本マニュアルは、上映会用DVDの正しい選び方と、親子映画会を安心安全に運営するための基本を整理したものです。

なぜ著作権の知識が必要か
家庭での個人視聴と、学校・地域での上映はまったく別物です。家庭で市販DVDやレンタルDVDを観るのは「頒布権」の範囲内ですが、複数人に公に映画を流す行為は「上映」であり、著作権法が定める上映権が関わります。市販DVDをプロジェクターに繋いで上映することは、無断上映=違法となり得ます。
「頒布権」と「上映権利」の違い
- 頒布権:販売・レンタルDVDを家庭内で楽しむための権利。
- 上映権利:複数人に公に上映するための権利。上映会には必須。
いわゆる「上映会用DVD」は、頒布権ではなく上映権利をセットにした業務用ソフトです。権利元や正規の配給会社から許諾を得てレンタルすることで、初めて合法的に映画自主上映会を開催できます。

無断上映のリスク
- 刑事罰:個人は懲役または罰金、法人は高額罰金の可能性。
- 民事責任:映画会社から損害賠償請求の恐れ。
「非営利だから大丈夫」という誤解は危険です。非営利でも上映権利がなければ違法になり得ます。正規ルートで上映会用DVDを手配しましょう。
上映会用DVDの手配方法
「上映会映画レンタル」を扱う配給会社・サポート会社に依頼し、上映権が付与された素材(DVDや配信用データ)を手配します。ネットショップや一般レンタルのDVDは使用しないでください。

こども会・PTAでの上映会の基本フロー
- 作品選定:教育的効果・子どもに人気のアニメを中心に検討。
- 権利確認・手配:上映会用DVDや配信素材を正規会社へ依頼。
- 機材・会場準備:プロジェクター/スクリーン/音響。会場は体育館・公民館など。
- 広報・募集:PTA・地域掲示板・学校だより等で告知。
- 当日運営:受付、座席案内、上映、簡単なアフタートーク等で満足度向上。
安心して開催するために
- 著作権遵守:上映権利の取得は必須。契約条件を確認。
- 安全配慮:非常口の視認性、明るさ・音量の調整、トイレ・避難導線の明示。
- 情報周知:参加者へルール・導線・途中入退室可否を事前共有。
子ども向けのアニメ上映会は教育的効果が高く、PTA上映会や映画鑑賞会に最適です。専門会社に相談すれば、手配と運営の不安が軽減します。

まとめ
- 家庭用DVDは不可。上映権利を確保した上映会用DVDを正規手配。
- 無断上映はリスク大。法令と契約を遵守して運営。
- 企画〜当日までの流れを定型化し、学びと交流の場を磨き上げる。
不明点があれば、法律の専門家や権利元に確認してください。ご相談は公式サイトからどうぞ。